STRONG MAGNETIC FIELD FORUM

第6回総会の報告

(2008年5月27日にフォーラムメーリングリストで送付された内容の転載です)

強磁場フォーラム会員各位

さる5月16日に行われた強磁場フォーラム第6回総会の報告をお送りします。

(1)本年度の総会は総会議長に物質・材料研究機構の高増正氏を選出した後、委任状を含めて出席者96名で総会成立を確認した。萩原代表幹事から第五期の活動報告、強磁場施設の活動報告、第六期の活動方針について説明と質疑応答が行われ、活動方針に関して承認された。
その後、国際強磁場科学研究施設強磁場コラボラトリーに関する意見交換という議題で、強磁場ユーザーよりとして広島大学伊賀文俊氏及び大阪大学安藤陽一氏の二人に発表していただいた。伊賀氏は国内共同利用強磁場施設に関しての要望という副題で主に国内強磁場施設を利用しての感想と要望を発表していただき安藤氏にはアメリカの強磁場施設の現状に関して報告していただいた。その後、量子ビームと強磁場:世界の計画、日本の戦略という講演題目で東北大学野尻浩之氏に国内外の中性子散乱や放射光施設と装置の国内外の現状と計画に関して報告していただき、質疑応答をした。

(2)その後選挙管理委員(松田康弘氏、大久保晋氏、木村尚次郎氏)により次期代表幹事の選挙が行われ、選挙総数97、有効投票92で以下の方々が選出された。また、次期代表幹事は萩原政幸氏に決定した。

   高増正(物材機構)
   田中秀数(東工大)
   野口悟(大阪府大)
   村上洋一(東北大)
   巨海玄道(九州大)
   渡辺和雄(東北大)
   萩原政幸(大阪大)
   金道浩一(東大)

(3)次に第三回三浦奨励賞の発表があり、萩原代表幹事による審査の経緯説明があった。審査の結果同点であったので本年度は2名に授与する事が報告され、三浦東大名誉教授から賞状授与の後、お祝いの御言葉があった。授賞式に続いて、記念講演が行われ、受賞研究に関して紹介が行われた。

【第三回三浦賞受賞者】
   東京大学物性研究所 鳴海康雄氏
         「スプリットペア型パルスマグネットを用いた強磁場中X線回折装置の開発」
   物質・材料研究機構 端健二郎氏
         「ハイブリッド磁石を用いた強磁場NMR装置の開発」

本強磁場フォーラム総会は東京大学物性研究所嶽山研究室や金道研究室のスタッフと学生の方々にご尽力いただいたことを感謝して、総会報告の結びとします。