Date : | 2024/12/12 11:00 - 12:00 |
Place : | Online(Zoom) |
Lecturer : | Associate Professor Junichi Shiogai |
Affiliation : | Osaka University Graduate School of Science |
Organizer : | The High Magnetic Field Collaboratory |
Committee Chair : | Shojiro Kimura (Tohoku University) |
e-mail : | shojiro.kimura.b5@tohoku.ac.jp |
薄膜の表面・界面では、空間反転対称性の破れに起因する新奇な量子現象やスピン機能が発現する。
超伝導体を含む薄膜積層構造で観測される超伝導ダイオード効果はその好例である。この効果は量子磁束の非相反伝導現象に由来すると考えられるが、その起源については、構造の反転対称性の破れに起因するスピン軌道相互作用、試料構造のマクロな非対称性、試料内や試料端の非対称な欠陥等が提案されており、これまで様々な超伝導物質や試料構造を用いた研究が精力的に進められている。本セミナーでは、磁場中の超伝導臨界電流と高調波抵抗の二つの測定を通して、Fe(Se,Te)/FeTe薄膜ヘテロ構造における超伝導ダイオード効果の起源について議論したい。
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