Date : | 2024/10/18 11:00 - 12:00 |
Place : | Online (Zoom) |
Lecturer : | Special Postdoctoral Researcher, Katsuki Nihonngi |
Affiliation : | RIKEN |
Organizer : | The High Magnetic Field Collaboratory |
Committee Chair : | Yasuo Narumi |
e-mail : | narumi@ahmf.sci.osaka-u.ac.jp |
強磁場・高圧力・極低温環境を同時に実現した複合極限環境は、電子のもつ内部自由度(スピン、電荷、軌道、格子)を直接変化させることで、新奇な物理現象の発現が期待できる。しかし、高い磁場を発生可能なパルス強磁場中では、速い磁場掃引速度によって圧力装置の金属部分に渦電流を発生させるため、電磁ノイズによる測定感度の低下やジュール発熱による試料温度の上昇といった技術的な問題がある。
阪大先端強磁場では、大型コンデンサバンクとミッドパルスマグネットによるパルス強磁場中で使用可能な金属製圧力セルの開発及びLC共振回路における磁化率測定手法を導入した。その結果、最低温度1.4 Kにおいて最大磁場55 T、最高圧力 2.1 GPaで磁化率測定を実現[1]して、低温環境が必要な低次元磁性体の圧力下強磁場磁性を明らかにしてきた[2,3]。
本セミナーでは、三角格子磁性体CsCuCl_3_およびCsFeCl_3_の圧力下磁場誘起相転移の研究成果を基に本測定装置の現状及び今後の展開について報告したい。
[1] K. Nihongi et al., Rev. Sci. Instrum. 94, 113903 (2023).
[2] K. Nihongi et al., Phys. Rev. B 105, 184416 (2022).
[3] K. Nihongi et al., J. Phys. Soc. Jpn. 93, 084704 (2024).
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