日程 : 2024年8月30日(金) 11:00 - 12:00
場所 : オンライン(Zoom)
講師 : 柏木隆成講師
所属 : 筑波大学数理物質系
主催 : 強磁場コラボラトリー
世話人 : 木村尚次郎
e-mail : shojiro.kimura.b5@tohoku.ac.jp
テラヘルツ帯の電磁波技術は,次世代の電波技術として注目され,通信・医療・非破壊検査といった多岐にわたる分野への適用が検討されている。このような応用技術の確立には,要素技術の開発は欠かすことができない。例えば,小型テラヘルツ波発振素子においては,半導体固体素子を中心に開発が進められており,~0.5 THzでミリワットレベルの発振素子が近年実現されている。我々のグループでは,高温超伝導体の単結晶自体に自然に内包される固有ジョセフソン接合を用いたテラヘルツ発生技術について,この15年程度研究を行っている。この発振素子は,交流ジョセフソン効果に基づいた素子であるため,素子への電圧で発生周波数が調整可能である。例えば,発振出力は一定ではないが,1つの素子で0.5から2.4 THz程度の範囲の発振を示す素子などがある。現在は,この特徴を活かしながら,特に発振出力の向上に向けた素子及び材料開発を行なっている。本セミナーでは,テラヘルツ帯の発振素子の一般的な現状を述べるとともに,我々の素子の発振原理から開発経緯,現状の取り組みについて発表する。
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